以前にアナウンスさせてもらいました通り、旧HPよりも古いHPに西村先生が書かれたブログ(2006年~2014年)が残っていますので、本日より順次掲載していきます。
檀渓心理相談室長の西村洲衞男先生は2020年6月23日にお亡くなりになりました。享年83歳でした。
相談に来た人に私たちは夢を聞いて夢分析を行います。次回から夢を記憶して持ってきてくださいとお願いすると、夢は見ませんと多くの人が答えます。
檀渓心理相談室の再開について 檀溪心理相談室は、昨年秋より室長西村洲衞男のがん罹患によって室長の相談業務を休んでいましたが、近く土曜、日曜の相談業務を再開することにしました。
(西村先生が「病状の報告」として書き留められていたものがまとまっています。)
(西村先生が「闘病記」として書き留められていたものがまとまっています。)
がんは甘えることの下手な真面目人間が頑固に頑張り精神的な疲れを通り越して細胞レベルで退行したとき低級な細胞まで対抗したとき起こる病であると思っていて、
本日24日に愛知県がんセンター頭頸部で診察を受け、10月1日入院、10月9日手術を受けることになりました。
はじめに フロイトはヒステリーを、ユングは精神分裂病を、河合は不登校と多重人格を研究してそれぞれの心理学を作った。
突然ですが、私は9月6日愛知県がんセンターの頭頚部外科で食道と胃の第4期のがんの宣告を受け、今日まで色々な検査を受け、近く24日治療方針について説明を受けることになっています。
老いても元気に過ごしていこうと考えていたが、いざ年を取ってみると予想もしなかったことが次々に起こって、老いとはこんなものだと実感するこの頃である。
最近「自分がない」とか「安心できない」という人に出会う。その方たちは沢山沢山夢を報告される。
神社やお寺に行くとその奥に神様がいらっしゃるのではないかと思い頭を下げてくることがある。
人は動物である。このことを人は普通忘れて自分は精神的な存在であると思っているのではなかろうかと危惧する。
今の仕事、心理相談を辞めてもできることはないかと考えて、短歌や俳句の世界に入ってみようと思って芭蕉の俳句集を買って読んでみた。
最近になってやっと外向的な人の夢と内向的な人の夢の違いがあるらしいことに気が付いた。
暮れに仕込んだかぶら寿司が熟れてきてやっと食べごろになった。
今年の心理臨床学会で「ある高齢者のたましいの軌跡」と題して自分の思い出や夢・箱庭を披歴して自分の歩んだ道を振り返って発表した。
今年の日本心理臨床学会第37回大会が終わり、東洋英和女学院大学の篠原道夫先生と企画した虐待・ネグレクトに関する自主シンポジュウムが終わった。
今年の心理臨床学会で自分が歩んできた人生を発表することにした。
世代間継承について知らない人も多いと思ったので書くことにした。
老いても元気に過ごしていこうと考えていたが、いざ年を取ってみると予想もしなかったことが次々に起こって、老いとはこんなものだと実感するこの頃である。
昨年11月横浜の学会で東洋英和女学院大学の篠原道夫先生にお世話になり自主シンポジュウムで自分の考えを発表し、
今年は柿が鈴なりに実をつけ、その分甘みが少なくて人に差し上げるのにも気が引けた。
9月23,24日ソウルで開かれた韓国発達支援学会に参加し、この学会の他の会員同様に自分の箱庭シリーズを発表しました。
9月下旬ソウルのaicorea(社団法人児童発達教育研究院)で開かれる韓国発達支援学会で私に特別の時間が与えられ、大変光栄に感じている。
(日付が誤記されていますが、そのまま掲載しました) 東海箱庭療法研究会 2019.9.15
最近出た川上未映子と村上春樹の対談『みみずくは黄昏に飛びたつ』はカウンセラーとしても興味深い話がいっぱいあった。
現在臨床心理士が行っている面接法は大学院で教えられる来談者中心療法だ。
河合隼雄先生は「たましいの復権」というエッセイで、性の抑圧がなくなった現在最も抑圧されているものはたましいではないかと書いておられる。
個人的なことを書いてすみませんが、今月始め姉があの世へ旅立ち、その後うつになって、自分のことは何事も後回しになって滞っているように感じられます。
昨年は色々と外に向けて考えることが多く、自分の内面に目を向けて、カウンセリング・ノートを書く時間が無くなりました。
最近気づいたことだが、夢に故郷の山の景色と愛知のひろびろとした景色がつながって出てくるようになった。
日本のユング心理学では「自由で保護された空間」という言葉がよく使われます。
先に小倉清先生と弘中正美先生のことについて書いたので、今度は私のことについて書きます。
私たちの生活のなかに祈りモードと遊びモードという2つの生活モードがあることに気がついた。
東海箱庭療法研究会は1973年から続いている日本で一番歴史の長い箱庭療法の研究会です。
葉書を整理していると、旅行の写真の下に「歳をとって益々GO!GO!」と書いてあるのが目についた。
悩みはたましいの一部分になっていて、生きる上での重荷になっている。たましいの重さはどれくらいであるか?
最近日本霊異記を読んだら、下巻第38章の中で、神に「たましい」とふりがながふってあったので驚いた。
この1月20日付けで大住誠先生が『うつは治す努力をやめれば治る』
日本心理臨床学会や日本臨床心理士の理事をしていらっしゃる滝口俊子先生
今年になってやっと、本当に自分らしい心理療法に達したと感じるようになった。それを真相心理分析法と呼ぶことにした。
気がついたら最近めっきりエッセイを書くことが少なくなっていた。
ある青年がクリニックからの紹介で昨年から来談している。彼は心配症で学校でも家でも何か心配で自信がない。
これからどう生きたら良いかを考えるのが心理療法なら、占いもその一つになる。
ある時河合隼雄先生が、あの人にはアニマがないと言われた。その方は定年退職後間もなく病気になって入院され、程なく帰らぬ人になられた。
以前飛行機に乗れなくてもう一度街のホテルに帰るという夢を見た
弘中正美先生の最終講義を聞きに行った。先生はこれまでの経験を踏まえて遊戯療法と箱庭療法についてのお考えを述べられた。
今年は東北の生きるたましいが爆発したかのような楽天の優勝があった。
10月10~12日ご近所のみなさんとご一緒に志賀高原の紅葉狩りに行ってきた。素晴らしい紅葉をお天気に恵まれ堪能することができた。
私が子どもの頃井戸を使っていて、年に一度は井戸浚いをしてもらった。
戦後女性と靴下が強くなったと言われた。けれども昭和40年代までは過保護が問題で、子どもは甘えん坊になって、自発性や活動性が無くなっていた。
昨日は久しぶりに丸一日休みになったので前日テレビで紹介された山のなかの温泉と鰻屋に行ってきた。
このお盆休み、暑さしのぎに13,14,15日、3日間セミナーを開いた。
50年くらい前に中根千枝さんの『タテ社会の人間関係』という本がベストセラーになった。
先日、暇があって庭の隅に生えているニラを採って食べようと思って、
フェイスブックに自分の箱庭を載せた。人は、自分の内面をフェイスブックに公開するなんて、そんな無謀なことをと思うだろう。
1971年にスエヲさんは京都から愛知に移り、名古屋市立大学の神経精神科で仕事をするようになった。
アメリカへ行って分析を受けたとき、最初お前を何と呼ぶかと話題になった。
般若心経と言えば色即是空という言葉から、訳のわからない難しいものと、私はおもっていた。
私の般若心経のテキストは、金岡秀友校註『般若心経』講談社文庫1973と、
私たちの血圧、体温、皮膚の潤いなどは一定の状態を保つようになっている。
このところさっぱり書けなくなって、ブログのエッセイが間延びになっている
今年も幸いなことにサンフランシスコの郊外の山中で休暇を過ごすことができた。
今年もサンフランシスコ近郊の山中にある禅センターで2週間の休暇を過ごすことが出来た。
昨年は確信的な思いを持って自分も周囲も悩んでいる方に何人もお会いした。
東海箱庭療法研究会の本年度第4回目の会が今月2日日曜日いつもの東別院で開かれた。
これまで親子箱庭療法を行なってきたが、それは親子が別々に箱庭を作るものであった。
精神分析を創始したフロイトは寝椅子を使い、クライアントはソファーに横になり、
去る9月14日に行われた日本心理臨床学会第31回大会の自主シンポジウムで
うつ状態になると何事も悲観的に考えるから、質の悪い病気と考えがちである。
この春、私は歳取って先は長くないから教育分析を受けたい人は来てください
本日午後小倉セミナーを開くことができた。今年も先生はお元気で、子どもを見る視点ということで1時間ほどお話しいただいた。
河合先生隼雄先生はこうおっしゃった7 “心をどう考えますか”
あるとき歩きながらだったと思うが、心をどう考えますかと先生が聞かれた。
河合先生隼雄先生はこうおっしゃった6 僕はニジンスキーの奥さんに会った
圓朝の『牡丹灯籠』が面白かったと感想を述べると、僕は噺家になりたいとおっしゃった。
河合先生はこうおっしゃった4 スタニスラフスキーの「俳優修業」が面白かった
昭和40年代の初めはまだロジャーズの「非指示的カウンセリング」の全盛期で、
河合隼雄先生はこうおっしゃった3 仕事は心のバランスシートを作ること
※河合先生はこうおっしゃったの2はもともと旧HPにも掲載がありません。1の次は3になっています (檀渓スタッフ)
河合隼雄先生はこうおっしゃった1 今日も田んぼを買った夢を見た
スイスから帰国された河合隼雄先生は京都市カウンセリングセンターの嘱託として毎週お出でになることなった。
カウンセラーになるために教育分析を受けることは当然だと思っていた。
若い独身の女性に分析を行うと必ず結婚のテーマが出てくる。夢は沢山出てくるもののなかなか結婚の方向へ深まって行かない。
(20111111を記念してこの文書を書きはじめ、第2段落まで書き中断して1週間も経ってしまった。
アメリカの大学の図書館の心理学のところに『50分』という題の本が何冊もぼろぼろになったものがあって、
歳をとった今、臨床心理士と呼ばれる専門家の研究会に行くことはほとんどなくなり、
(この文章は『子育てのための箱庭療法』(中日文化センター主催)に参加された人に読んでもらうために書いたものです)
10年前の9月11日ニューヨークの高層ビルに飛行機が突っ込むのを見た。
西の方の施設から箱庭について教えてほしいという心の声が聞こえて来ていて長い間ご無沙汰をしていたので久しぶりに行った。
キリスト者として神に仕えることを仕事として生きてきた人があった。
ユングは子どもの夢について語ったところで「まだ生まれていない子ども」という言葉を使った。
「やめられないとまらない」・「どうにもとまらない」という文句がテレビからながれていたので多くの人の耳に残っていることと思う。
「いのちを生きる力を育てる」と私が行っている児童養護施設の玄関に書いてある。
今回の旅行の目的は、一つは次郎さんの茶室を訪ねること、二つ目はポスト河合の自分の心境と最近の自分の心理臨床のスタンスをシュピーゲルマン先生に報告すること、
厳しい社会を耐え抜いて生きていく社会性を育てるにはどうしたら良いか、そのことについて私の考えを述べておきます。
最近心理臨床の業界を見ていて自分は到底ついていけないと感じています。
パニック障害の背景には不安がある。今ここにいることが不安になるからパニックになるのである。
コンプレックスという考え方はユング心理学から出てきた。それは普遍性を持って精神分析の世界で広く使われるようになった。
東北関東大地震のニュースを見てこれが本当の現実なのだろうかと目を疑った。
昨日私は心理療法についての私の個人的な思いを書いてHPに出した。
多くの人が心理療法に関心をもって臨床心理士になっている。そして医療機関で働きたい人が多い。私も昔そうだった。
久しぶりに文書を書くためにPC の前に座った。朝寒いのと昨年来仕事に精出しすぎてちょっと休む気持ちになっていたこと、良子先生の入院などで落ち着かなかったこともあってPCから遠ざかっていた。
最近になってルソーの告白録を読んだ。その中で私が経験したと同じ事が見事に書いてあったので驚いた。
男女の結びつき、結婚は幼児期から始まります。幼稚園レベルの子ども、特に女の子は結婚式の遊びが好きです。
心理臨床の世界いつの間にか外向型になってしまって、内向的な心理学ははやらなくなっていて、残り少ない人生をどう生きるか悩みました。
昨年の成果は、私のクライアントの人たちが良縁に結ばれたということです。
少年の遊戯療法では宝探しのテーマが出てくる。この宝探しのテーマは神話やおとぎ話や神話では英雄の龍退治のテーマである。日本の神話ではスサノオのヤマタノオロチ退治であり、桃太郎の鬼退治の物語がある。
子どもたちが自閉症やアスペルガーと診断されると安心されるお母さんがいる。
この頃毎日ダンケの相談室に行って仕事をするようになった。あまり旅行に行きたいとも思わない。毎日、カウンセリングにかかわる仕事をしていると心が落ち着く。
先に和を以て貴しとする社会関係から自己主張の社会に変わりつつあることを書いた。
運転免許の書き換えが迫っている。高齢者の講習を受けなければならない。
今朝は早く目が覚めたのでエッセイを一つ書いた。テーマは「強いお母さん」であった。朝食後眠くなったのでひと眠りしたらお昼で、鮮明な夢を思い出しながら目覚めた。
今朝、エッセイを一つ書いた。テーマは「強い仕切り屋の女性」であった。
不登校や引きこもり、あるいは、消化器の不調やアレルギーなど心身症的な問題がある場合など、カウンセリングを始めると一時的に悪化することがあります。
私のところにときどき他所でカウンセリングを長年受けてきた方がお見えになることがある。時にはもう10年くらいカウンセリングに通っておられる方がある。
制作された箱庭から見ると自分をどう位置づけたらよいかわからない人が多くなってきた。フロイトは自我は内的な欲求であるエスとの葛藤により成長していくと考えた。
今、相談室にお出でになる方々に毎回箱庭制作をお願いしている。箱庭を見て自分はどこかに居ますかと尋ねると、自分がいないという人が少なくない。
お父さんは仕事が無い時は昼間からビールを飲んでテレビばかり見て、何も手伝ってくれない、何処かへ行こうと言っても動かないとある人が訴える。
他人の人生はその人自身のことだから問題を見つけてもできるだけ何もしないでおく、という生き方がある。
非定形うつ病は投薬でなかなか改善しないので私たち臨床心理士のところにまわされてくることがある。私たちのところでもなかなか改善を見ない。非定形うつ病というのは難治性うつ病ということである。
理性は意識が合理的考えることで、現実に基づき間違いがない。現実生活はこの理性に支えられている。しかし、現実的、合理的判断だけでは生活は味気ない。心豊かな生活をするには空想の力がいる。
研究会での自分の発言や書いたものの普遍性について以前から疑問を持っていた。自分が言ったり書いたりしたものは自分の信念に基づいて書いているので、人に理解されなくても仕方がないくらいに思っていた。
ご近所の人に「やっこねーちゃん」とか「やすこさん」と呼ばれた二番目の姉が先月亡くなった。 姉たちの言うところによると私の幼いころ忙しい母に代って面倒を見てくれたらしい。
久しぶり木曜日一日暇ができたので買い物と社会見学に繁華街に出た。
最近私の心理面接が中断する傾向がある。まだ問題を残しながら先の予定を決めないで終わっていく。
『1Q84』の中にはユング心理学の考え方が沢山用いられている。
『ノルウエイの森』は青春の性の遍歴を描いた小説だと思ってその後再び読むことはなかった。
村上春樹『1Q84』を読む5-『1Q84』の中の河合隼雄先生の影ー
『1Q84』は村上春樹さんの河合隼雄先生対する追悼の気持ちを込めた小説だというのが最初の読後の感想であった。
小説『1Q84』では10歳の少年少女が良く登場する。天吾と青豆が教室で出会ったのは小学4年生二人とも大体10歳である。
小説『1Q84』は空気さなぎの発想があってできたものではないかと思う。空気さなぎがこの小説の原点だと思った。
鶴見俊輔氏は河合隼雄先生の追悼式で、河合先生には存在のすべてを嘘と考える精神の自由さがあった、そこから自由な発想が生まれたという意味のことを述べられた。
1年前、雑誌『臨床心理学』に「ユング心理学と河合心理学」と題して書いたとき、ユング心理学と河合心理学の特徴について書ききれなかった。
精神分析でもユング心理学でも、自我は男性的な原理で考えられていた。
我が家に猫が2匹やってきたことをずっと前に書きました。その猫たちがその後どうなったのか興味をお持ちの方もあると思いますので報告します。
今年の正月、昨年ノーベル賞を受賞された小林、益川のお二人が若い人とたちとの質疑応答の会がNHKで放送になった。
愛するという言葉はよく使いよく聞くが、愛とはなんだろうと考えるといろいろとあって難しい。
先頃、岡本かの子にいて書いた。かの子は夫だけでなく恋人たちからも支えられ、芸術に勤しみ、息子岡本太郎を育てた。
最近おもしろい本を読んで私のなかに考えるべき沢山のことが入ってきた。
『現代 箱庭療法』は大住誠が実践した瞑想面接法に織田が理論的な枠づけを行ったものである。
昨年はほんとにいろいろな面白い本に行き会った。織田尚生・大住誠共著『現代箱庭療法』(誠信書房)もその一つである。
餌付けされたノラ猫二匹が我が家にやってきて9日たった。名前はまだない。
明けましておめでとうございます 本年もよろしくお願い致します
今年9月の終わり頃一番年上のメス猫の姿が見えなくなりました。いつまでも帰って来ないのできっとどこかに身を寄せて静かに眠ってあの世へ旅立ったと観念しました。
このエッセイは金剛出版社の雑誌『臨床心理学』Vol.8No.1特集河合隼雄-その存在と足跡2008.1 P8-13 に掲載されたものです。金剛出版社の許可を得てこのブログに掲載します。
最近、K先生に会った。河合隼雄先生にこだわっている私に先生は「コリントの信徒への手紙一 第15章」を示唆された。
自分は宇宙の旅人で今しばらく地球に住み人生を送っているという感覚は現代の日本人にかなり広くあるのではないかと思われる。
本日笠原臨床セミナーの最終日であった。今日も1時から4時半までの間に3事例を見ていただいた。
緘黙症は心を閉ざす神経症レベルの障害である。原因ははっきりわからない。最近、意外にしゃべらなくなる契機に心的外傷体験がある事例が見つかってきた。
先週月曜日からメトロポリタン歌劇場のオペラの特集があり、その中の『ヘンゼルとグレーテル』を見ることができました。アメリカではどのような演出になるか大変興味があったのです。
北野武監督の映画『アキレスと亀』が公開されたので早速見に行った。とても良かった。
共感や受容を止め、クライエントが話しするのをありのまま聞く、聞いてそれを詳しく記録する、これが私の心理面接の立場です。
先回最近の統合失調症について書いて急に私のことが思い出されてきた。
昔も今もおばあちゃん育ちの男の子があり、子どもの相談にはある割合を占めている。
この前朝のテレビで最近の高齢者の生活を紹介していた。 定年退職し、山村に移り住み晴耕雨読の生活を楽しんでいる方があった。夫婦共にという方もあれば旦那さんだけという人もある。
9月12日福島に行き、13日から15日今日まで福島学院大学の大学院で心理療法論を講義してきました。
今年の心理臨床学会大会のプログラムを見て、この領域に新しい波が来たことを感じた。
「健全な身体に健全な精神は宿る」と私は中学のときオリンピックの精神として習ったように思う。
定年後忙しい生活になっているものの、私は孤独になったと感じている。
笠原嘉先生の臨床講義の前半3回を終わった。笠原先生は薬物療法の立場である。
ドリームワークという技法がある。これはグループで個人の夢についてイメージを膨らませながら、夢の意味を多方面から拡充法的、想像的に明らかにしようとする方法だろうと思う。
北海道応用心理学教室でのセミナー後半、1時間で4人の方の夢を分析した。
面接室で自分は70歳を超えたのだと意識するようになった。70歳になったのだからもっと経験とそこから学んだことではっきりものを言っても良いのではないかと思うようになった。
一昔前になるが、人材教育ということが気になったことがあった。社会に役に立つ人材、企業に役に立つ人材という言葉が教育界でも使われた。このとき人間は人材かと私は思ったのだった。
自縄自縛と書いてみたらなんだかとても古めかしい。4文字熟語ははやらなくなったらしい。
去る6月4日から9日、朴琅圭女史の計らいで、箱庭療法のセミナーに行ってきた。
檀渓心理相談室に笠原嘉先生をお招きして先生の臨床講義を開くことが出来るのは私にとってこの上なくうれしいことです。
最近、うつ状態にある若い人に出会っている。 仕事には出ているが、それもある程度のところで精一杯である。
家族を大事にする人々はどこの国にもあると思うが、外国の文化がわからない私は取りあえず家族のことをばかりを考えて生きる人を配慮型日本人と呼ぶことにする。
臨床心理士の資格を取って、あるいは、大学院を修了して、スクール・カウンセラーあるいは準スクール・カウンセラーとして学校に配属され、これから始めて心理療法を経験する人あると思われます。
この連休は書きものに専念しようと思ったら、最初のテーマで行き詰ってしまって書くことが出来なくなった。
GWに何もすることがないので、ご近所の方と共に明治村の芝川邸を訪ねた。
カウンセラーのための100冊の本を私が作るなら高橋たか子の本を必ず入れることだろう。
最近、夢分析を受けていた画家Aさんの絵が専門家に評価されたことはとてもうれしいことでした。先ごろAさんが開いている絵画教室の展覧会が例年よりずっと良い評価をうけたこともうれしいことでした。
パンドラの箱を開けたら沢山の幸せはどこかへ行ってしまい、最後に残ったのは希望だけだったという。この希望にははかなさがあり、結局希望だけで何も手に入らない失望が半分覗いています。
昨日、山王教育研究所主催の河合隼雄先生追悼シンポジュウムが明治大学リバティーセンターで開催された。
夢分析の行き着く先はどこなのかと考えたことがありました。長く分析を続けた例は少ないので、あまりしっかりしたことはいえないのですが、最近思い切って言ってみるかという気になりました。
悩みをお持ちの方は、自分のこの悩みをどうしたらよいか困っておられると思います。
箱庭療法が先月末発売されたファッション雑誌Vogue5月号別冊付録Angelsに掲載されました。
河合先生は分析の面接で、私の話が面白くないと眠ったようにしておられた。
最近、電車を待ってホームに立っている人を、入ってくる電車の前に突き落とし殺してしまった青年がいました。
摂食障害やリストカットの背景には母と娘の関係の問題があるように思われます。
日本箱庭療法学会研修部主催の中部・北陸地区研修会が愛知教育大学教育実践センターで行われた。
心の生活を見ると、感じたり考えたりするところと、気まぐれに何かやりたくなったり空想したりする生活がある。
死が怖くなったのは幼稚園の頃からだとある人が言った。心の中に怖いものが出てきたことは、心の世界が開け始めたことを意味する。
カウンセラーとして自信がありますか、私のうつ病は治りますかと問われると、私は自信が無い。自信は無いけれども、きっと治ります、治るように努力しましょうということになる。
臨床心理士Aさんの事例発表を聞いた。とても深みのある心理面接になっていたので、彼女の最近の成長の著しいことに改めて気がついた。何が彼女を成長させたのか。
今ひたすら箱庭療法に徹するという大住流箱庭療法を実践している。この方法は大人に箱庭を作らせるものである。
ファーストフードという言葉がある。お鮨は元々回転寿司のように簡単に食べられる江戸のファーストフードであった。それが店構えの立派なすし屋になって、スローフードになった。
お土産物屋で元祖何々というのを見ると少しこっけいな感じがするけれど、学問の世界ではどうであろうか。精神分析はフロイトに始まり、ユング心理学はユングに始まる。では箱庭療法はどうか。
お二人ともオリジナリティーのあるカウンセラーだと思う。私設相談室の心理面接で生活を支えていらっしゃる先生たちである。雇われのカウンセラーではなく、カウンセラーとして独立してるという気概があると思う。
心は未知の世界である。この世界を探求するのにこれまではフロイトやユングの心理学に頼ってきた。
私たちは、母親はいつでも子どもために生きていると思っている。しかし、それは母親神話である。
白雪姫は魔法使いのおばあさんによって3度も騙され、三度目にはおいしいりんごと思って毒りんごにかぶりついた。
話を聞いてあげる、これが意外と難しく、カウンセラーが聞くのと、他の人が聞くのと随分違うのではないか、その違いをはっきりさせないといけないと思った。
現実型と夢想型を考えたとき、ユングの外向型と内向型を連想する。しかし、内向型と思う私がファンタジーに親和性が乏しい。
先ごろ雑誌『臨床心理学』のために「ユング心理学と河合心理学」と題して一文を書いた。
私たち心理臨床家は日々の心理臨床で経験したことに基づいて考えている。
文部科学省によって発達障害と呼ばれている子どもたちの多くに愛着障害と認められるものが多くあると感じている。
私がPDDとADHDを混同していることについて、(08/29)さんから「違います」とご指摘をいただいた。ご指摘ありがとうございました。
この前潜在的精神病に触れた。さらに私のなかのパラノイアにつて述べた。
妄想や幻覚は孤独になって疲労したときに出てくるものであると先に書いた。
妄想は統合失調症にも、うつ病にも出てくる。妄想だけが異常で他はまったく普通というものもある。パラノイアである。
9月も半ばになりました。今なお残暑があります。皆様お元気でしょうか。いつもこのHPを読んでいただきありがとうございます。
「どうして私はこんな人ばかり引き受けることになるのだろう」という嘆きをあるカウンセラーから聞いた。
愛し合う関係をうまく保つにはどうしたらよいかについて考える。
今週は台風の到来で予定していたバーベキューが取りやめになって暇ができた。
あなたはどんな心理面接をされますかと訊ねる方がお出でになった。
岸恵子さん親子のことはすでにどこかに書いたように思うが、ここに再度取り上げることにする。
河合先生がユング研究所からお帰りになって間もなく、先生に分析を受け始めた人がいるらしいことが何となくわかった。
私はPDDと診断されていますとい方が、ダンケではどのような治療をしていますか、その施療の実施方法を教えてくださいという問い合わせがあった。
8月10日の新聞に06年度学校基本調査結果が報じられた。不登校が5年ぶりに増加したということである。
河合隼雄先生が逝去されて、残された私たちは何を考えたらいいのだろうか。
私にも確認強迫がある。家を出るとき玄関の鍵を閉めたかと気になる。
昨日の中日新聞には、野球評論家与田剛氏の話として、アメリカ大リーグでは二世選手は珍しくない、ボンズやグリフィーやフィルダーのような名選手の息子が大選手になっているという記事があった。
この文章を書き始めてふと横を見ると、何と10センチ近いトカゲがひっくり返って死んでいる。
ユングはcollective unconsciousということを考えた。
私たち日本人というか少なくとも心理臨床家は考えを述べる際に、誰か学者の言説に依拠する習慣があると思う。
人に勧められてフランスのドキュメンタリー映画『合唱ができるまで』を見た。
今年の正月は年末からの申込と、おそらく、初夢に刺激されての来談とがあった。
カウンセリングの事例研究会をやっていると事例の発表者を決めるのに苦労する。
エーリッヒ・フロムの『愛するということ』(紀伊国屋書店)は隠れたベストセラーということである。
最近の驚きは、先ごろNHKで放送されたフランスのJapan Expoのcool Japan(すばらしい日本)で紹介されたフランスのマンガブーム、
ある男性は婚約して結婚式の準備をしていたが、相手の女性が自分に対して余りに怒りやすく批判的になるので、一代決心をして別れることにした。
臨床心理士として心を対象に仕事をしているので、心とは何か考える。
(この一文は昨年8月初め書いたものである。河合隼雄先生のご逝去に際し、先生の思い出にHPに掲載することにした)
心理療法にはいろいろある。精神分析、ユング派の心理療法、ロジャーズの来談者中心療法など、それらの心理療法では心理面接の中でクライエントの心が変化しているという印象を受ける。
昨年の晦日にもらってきたメス猫ユリちゃんが4月2日に子猫を6匹生んだ。
河合心理学では、父性原理の切ると母性原理の包むという二つの相反する原理が一人の心の中で働いていて、その程よいバランスが重要であると考えられている。
ある男性は自分を好きだといってくれる人が現れたので、喜んで向かえ入れ、結婚生活を送った。
カウンセリングの最初の面接では、今日はどんなご相談でお見えになりましたか、ご自由にお話くださいといって始まる。
中学生2年の女の子が友達に裏切られた。学校に行きたくないとごねていた。
仕事柄学術雑誌を読む。自分の専門領域の心理臨床関係の論文を読むのだが、私は頭が悪いので、学術論文を読むのは難しいと思って過ごしてきた。
新年 明けましておめでとうございます 昨年末は、HPを開けても新しいエッセイが無く期待を裏切り済みませんでした。
緘黙症は、話をしなければならない場面で、体が固くなって話ができなくなる、一種の癖で、チックや吃音と同様、小児神経症の一つです。
最近の新聞で、子どもの抱っこの要求をどれくらい受け入れたら良いかということが話題として取り上げられていた。
世界観というと、先ずは天動説、そして地動説を思い浮かべる。天動説から地動説への変化はコペルニクス的転換と呼ばれている。
河合隼雄先生は京大の定年退官講義がNHK教育テレビで放映されたとき、最後に「何もしないことに全力をつくす」と自著に書き、署名された。
アメリカの男性の理想像はゴッドファーザーではなかったか。フランスでもジャン・ギャバンやアラン・ドロンが演じる悪人がいた。
軽い自閉症、アスペガー、ADHDと呼ばれる子どもたちの遊戯療法
軽い自閉症、アスペルガー、ADHDなどの診断を受け、そうしたらよいか困っていらっしゃる方があると思います。
今年の夏休みは、お盆の時期に韓国の箱庭療法研究会の方がお見えになって、私たちの東海箱庭療法研究会と合同の事例研究会を開催しました。
ここでは心の悩みごと(家庭内のトラブル、職場の人間関係、恋愛の悩み、仕事の迷い、自分の性格についてなど)の相談を受けています。