人は動物である。このことを人は普通忘れて自分は精神的な存在であると思っているのではなかろうかと危惧する。 住まいも電車や車も冷暖房が快適にでき、屋根付きの車庫から目的地の屋根付きの駐車場へ入れば雨にも濡れないで移動できる。衣服の暖かさや通気性も良くなって暑さ寒さもあまり感じないで済む。その分だけ自然環境の厳しさを感じないで済む。人間は自然環境の厳しさに対してかなり防御力を持ったために快適に暮らしている。
それでも人は冬には寒さに耐える体になり夏には暑さに耐える体になる。冬室温を27℃に保っていると暖かく快適と感じるが、夏27℃に室温を保つと寒いと感じる。体が冬の態勢夏の態勢へお彼岸頃を境に切り替わるのではないか。 その頃に体調を崩し易く風邪を引いたり良く寝たりする。春眠暁を覚えずという。春は眠くなる。寝ることによって体の切り替えができるのではないか。
犬や猫は春と秋に毛が生え替わる。 犬や猫と同じように人間も変わっているはずである。変わる時期は新陳代謝が良くなり鼻水が出たり涙目になりくしゃみも出るのでなないか。それを今では花粉症と言い、花粉情報が出る。
しかし、いつも杉林の多い田舎に住んでいる人に花粉症はどれくらいいるかと疑問に思う。もしかすると冷暖房の効いた都会より寒さ暑さを肌で感じながら生活している田舎の人に花粉症の人はほとんどいないのではないかと思う。
今年はまだ寒い。寒い時は暖房の効いた暖かい住まいで過ごしたい。それにどっぷりつかっていると風邪を引いて寝込んで季節の変わり目を過ごすことになるかもしれない。