西村先生の面接室にある本棚の本の間から見つかった文章です。はがき大の紙の両面に書かれていました。
Kというのは河合隼雄先生のことだと思われます。
対話的心理療法
CoはClの話を聞くことになっている
共感的に聞き、受け入れる
Coは話を聞いても意見を述べない
批判的なことを云わない。
CoはClの話━悩みを聞いて何をするのか?
→Clはどのような状況に住み、どんなことに悩んでいるのか。当面していることは具体的にあって、色々様々にあって、共通しているものがない。
KはClの悩みを聞いた 云いたいだけ言わせて、その後に何が出て来るかを待った 云うものが無くなった後に何が出て来るかを待ったという方が正しいだろう
極点まで行ってその先に何があるのか
→百尺竿頭その先の一歩の前進。
これは禅の境地である。
対話的話し合いの面接法
初めにClの話を聞く。聞いてCo自分が感じることを相手に云う。Ex.あなたは不倫の相手とはうまく行くが、夫には家の中ですれ違いにちょっと体が触れただけでもいやだという気持ちになる。恋人は外国で仕事をし、日本には家庭があって離婚しないという。こういうにっちもさっちも行かない状況でどうしようというのですか。
私Coの考えでは、不倫=非日常の関係では性行為ができるけれど、日常的関係の中では性的なことが受け入れられないということではないか━日常の精神生活に性が受け入れられないことが問題だ。
日常的世界ではClは全く性的気分になることができないから、夫も性的気分に入らず、夫婦の間に性的関係が生じないこととなる。問題は日常生活で考えだけで性を求めながら身体レベルでは性を拒否しているところに問題があります。
ここまで来たら話し合ってくると夫婦のの問題は妻の内面の問題になる。