西村先生が書かれたプレイセラピーについての覚え書的なもので、プレイセラピーに対す
る先生のお考えが凝縮されているように思います。
来談された方が自由に持っていっていただけるよう玄関におかれていました。
それをお持ちになっていた安城カウンセリングルームの杉浦ひろみ先生より頂きました。
写真の文を下記に載せました。
プレイセラピーのすすめ
檀渓心理相談室
1.プレイセラピーや箱庭療法は子どもの心を成長させるための方法です。
2.プレイルームで子どもとカウンセラーが一対一で、子ども主導で45分遊びます。
3.子どもはプレイルームの中にある玩具を自分の興味に従って選択し、思いのままに使って遊びます。おとなしいお子さんの場合、初めは玩具を引き出して散らかすだけということもあります。そのうちに自分の好きなことをしますし、カウンセラーが相手をするとさらにカウンセラーを振り回して自由に遊びます。その頃には家で元気になり、親に甘えるようになり要求が強くなり、と同時に、自発的になり親の言うことを聞かなくなることがあります。元気が出て自立的になってくるのです。
4.ゲームをすると自分が有利になるようにルールを変え、勝って喜びます。ずるいことをしてまで勝ちたい気持ちがすべての子どもたちに見られます。社会はずるさに満ちていますからきっと社会人になるためにずるさに慣れることが必要なのです。
5.何故かずるいことをする力の成長と共に友達と仲良く遊ぶ力も出てきます。少々のいじめにも対抗できるようになるのです。
6.子どもをいじめから守るために子どもさんにきびしく当たらないでください。きびしさに馴れさせようとしてきびしく躾ける方がありますが、それはかえっていじめを招きますし、家できびしくされ学校で弱い子どもたちをいじめることになります。
7.子どもにやさしくできないと思うときはまず自分を大切に。自分の安定感、自分の生きがいを作ることが大切です。愛されている人が子どもを愛することができるのです。
8.子どもさんを自由にして思いっきり遊ばせてください。遊ぶ力が生きる力になるのです。
9.知能や運動能力は大体身長や体重のように生まれつき決まっていますが、人格、肝っ玉の大きさは経験と出会った人によって培われます。子どもさんに良い出会いを。
10.本当の自分との出会いは自由な選択が許されるところで自分の好きな遊びを好きなように選択してあそぶことによって出来てくるのです。
11.児童養護施設でプレイ・セラピーが行われています。子どもの時、箱庭療法(プレイ・セラピー)を受けた子どもたちの外に出てからの定着率が高いので、すべての子どもたちにプレイ・セラピーを受けさせる施設があるのです。
12.茂木健一郎さんや湯川秀樹博士や白洲次郎さんも箱庭に馴染んでいました。