先日、檀渓心理相談室で「箱庭を体験する会」を開催しました。案内をホームページに掲載したところ、早い段階で予約が全て埋まりました。参加していただいた全員の方がとても熱心に箱庭を製作され、どの箱庭も見ごたえがあるものばかりでした。
箱庭に集中して取り組む参加者の方々の姿を見ていると、箱庭はどんな表現がなされたかももちろん重要ですが、完成させるまでの過程や、箱庭に臨む態度も重要なものだと感じました。何をどう置いて、どんなふうにまとめるのか、自分が納得するような箱庭を作るためには、自分のこころとの対話、自分自身との交流が必要となります。箱庭を作りながら知らず知らずのうちに自分自身に語りかけ、話し合い、答えを得ているようなところがあるように思います。
箱庭を体験する会は半年に1度のペースで続けています。毎回定員は6人、少ないようですが、自分自身の箱庭を作ってもらうためにはある程度の時間が必要です。また、箱庭を見てコメントを言う私たちスタッフの方にも力のこもった作品を受け止めるだけのエネルギーが必要で、やはり1日6人の参加者が限度だと感じています。
今回、参加者の方が箱庭のアイテムが豊富であることに驚き、また、とても喜んでくれて、こちらもとても嬉しかったです。こういう箱庭の会を開催して良かったと感じました。檀渓心理相談室の箱庭のアイテムは、30年以上かかって集められたものです。面接室の箱庭の棚には全て並べ切れないほどのアイテムがあります。箱庭に興味がある方でも、実際に箱庭を作る機会はなかなかないのではないかと思います。一度やってみたいと思っている方、また心理相談室というところがどういうところか知りたいという方、ぜひ、次の「箱庭を体験する会」にご参加ください。